ビルダー・工務店が目指すべきリフォーム事業
大型リフォームを狙って行く上での テーマ・トレンドを紹介して行きます。
■ トレンド1:古民家再生
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古民家再生は大型リフォームの代表と言えます。
基本的に全面改装する必要があるので、工事単価は1000万円を超えることも多いですが、土地を持っている地主や、その地主と子世帯の二世帯同居のケースが多く、リフォーム予算の多い優良顧客が多いです。
地域性にもよりますが、同程度の築年数の古民家が建っているエリアは比較的集中しています。その為 ポスティング等で見学会への集客がしやすく、1軒を再生すると近隣からも引き合いが発生しやすい というメリットがあります。
中には 古民家再生だけで年間12億円を売り上げている工務店もあるくらいです。
古民家再生を行う場合は、1つの現場で解体、基礎、構造の補強、内装の造作、完成の5回は見学会を行うそうです。
この行程一つ一つを公開するのは、同程度の築年数の古民家に住む近隣住民からの興味を引きやすい事もありますが、仕事に自信があるからです。
現場調査には営業、設計、工事監督、外部の耐震診断士などが参加し、床下から天井裏まで、劣化状況を一つ一つ確認します。
古民家の場合、築年数が60年以上、中には100年近い物件もあるため、調査には少なくても丸1日かかり、診断内容を分厚い資料にまとめて提出します。
この資料の信頼性の高さが受注に繋がっているとも言えます。
施工力に自信のある工務店・ビルダーの場合、古民家再生は狙いたいリフォームの一つと言えるでしょう。
築古空き家の活用も 要注目ですヨ!
■ トレンド2:DIYリフォーム・セルフ施工
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中古住宅を購入して、全面改装して住む一次取得客の場合、リフォームにかけられる予算は限られます。
最近の家づくりのトレンドである「DIY」を提案に入れることで、見積りの総額を抑えることができ、施主参加型の提案として興味を引くことが可能姉妹です。
内壁の珪藻土塗りや、造作収納など、一部を施主自身のDIYで仕上げることを協同作業とするなど、引き渡した後もDIY部材の販売等で関係を維持することもできます。
■ トレンド3:不動産業者との連携
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今後、リフォーム事業を行う上で必須になってくるのが、不動産業者との連携です。
新築ではなく、立地や価格の条件の良い中古住宅を購入して リフォームして住むという需要は今後増えてくるでしょう。
その際に、中古住宅の流通を扱う地元の不動産業者とは しっかりと連携しておくべきです。
不動産売買のFCに加盟して、自社で不動産流通に参入し、中古住宅の情報を得るのも一つの方法と言えるでしょう。
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